ミッドライフ・クライシス

オッサンが独学でプログラミングを習得してリリースしたWebサービス「Korette」の開発について綴ります。

「中年の危機」ど真ん中のオッサンのWebサービスが東京都のコンテストで入賞するまで。

2月にQiitaに「中年の危機ど真ん中のオッサンがWebサービス作ってみた」の記事を投稿したHirozです。 qiita.com

記事を投稿したとき、そこそこ見てくれる人がいて、作ったWebサービスのPRになればいいなという感じでした。
しかし、投稿してみると今日までで3.7万View、980いいねを頂くという結果となり、驚く程に沢山の人からリアクションをいただくことができました。
本当にありがとうございます。

Webサービスをリリースしてスタートを切ると、地味で泥臭い日々が待っています。
諦めずに続けていると、ある日に多くの人が応援してくれる機会、バズるというタイミングがきっと訪れます。

サービスをリリースしたとき、目先の利用者を増やそうということで頭がいっぱいでした。
私はそのときの心構えや準備ができておらず、正直「さぁどうしよう・・」という感じで浮き足だってしまいました。

幸いにも、いいねと言ってくれた人と繋がりが生まれ、そこからサービスを応援してくれる人に出会うことができました。
そしてそこから流れに乗る形で、ちょうど募集されていた東京都のアプリコンテストへ応募することになり、出会った人からの支援もあって、準優勝(優秀賞)をいただくことができました。

★イベントレポート★ 東京都オープンデータアプリコンテスト作品発表会・表彰式(平成29年度開催) | 東京都オープンデータカタログサイト

前回の投稿からすっかり間が開いてしましましたが、前回記事の続編ということで、私がQiitaの記事を投稿したタイミングから、3月末の東京著のコンテストで賞をいただくまでを時系列に綴ってみます。

Webサービスをリリースしたての頃の皆さんの何かのお役に少しでも立てばうれしいです。
もちろん、単純なポエムとして楽しんでいただければ何よりです。

前回と違って技術的要素が少なめなので、今回はQiitaではなく、こちらに投稿することにしました。

前回の続編的な要素がありますので、よかったら前回の記事に目を通していただいた上でお読みいただければ嬉しいです。
qiita.com

Qiitaでバズった日

「朝起きたらスマホの通知が溢れていた」

2月22日。 朝起きてスマホを覗くと大量の通知が・・・。
QiitaとTitterからでした。

寝る前に投稿したQiitaの記事への反応でした。
Koretteのリアルタイムアクセスを見ると、数十人が同時にアクセスしています。

そのうち、はてなのホットエントリにも登場し、そこからさらに増えていくアクセス数。

嬉しさいっぱいの朝から始まったその1日は、時間の経過とともに増え続ける通知を目の前に、徐々に不安へと変わっていきます。

サービス落ちるんじゃないか・・批判コメントばっかりになったらどうしよう・・・

バズって、焦って、ググる

「バズったら何が起きるか、何をすればいいのか」
募る不安をかき消そうと、焦りながら必死でググって情報を入手する自分がいました・・・。

ググって少し情報が分かったところで、少しづづですが気持が落ち着きはじめました。
Koretteもダウンすることなく持ちこたえ、通知もアクセス数も気持ちと歩調を合わせるかのように落ち着いていきます。
頂いているコメントも多くのものがポジティブなもので、ホッと一息。

落ち着きを取り戻すとともに、こんなに沢山ポジティブな反応をしてもらったんだから、何かお礼がしたい。
そんな思いが沸いてきました。

そこで、リアクションをいただけた人に、できるかぎり1件1件反応を返すということを始めます。

リアクションした人への反応が流れを生む

多くの人は記事を書いた人から反応が貰えると思っていなかったようです。
反応を返すと、多くの人に喜んでいただき、さらなる応援の言葉をいただくことができました。

そこから、私のTwitterアカウントをフォローいただける方も現れます。
記事投稿前、200名程度のフォロワーが、その時だけで一気に500名を超えるくらいになりました。

そして次の日から、その方たちとの交流が始まります。
私がツイートした開発状況に、イイネやRTしてくれる人が出てきます。

これはとても嬉しい。
泥臭いリリース後の低下するモチベーションを保つためにとてもありがたいエネルギーとなりました。

また、私と同じような個人でWebサービスを開発している人、リリースした人から声をかけて頂ける機会も格段に増えました。

こうやって、交流が始まった方たちは、徐々にまるで応援団のように強力な味方になっていただけるようになります。
後に応募する東京都のコンテストの際にも強力な支援者となっていただけました。

アクセス数が利用者を癒やすことを実感

Qiitaの一件により激増したアクセスで、サービスを作った私自身も嬉しかったのですが、利用者としてクイズを投稿してくれた皆さんが、自分が投稿したクイズに反応があることに喜んでいるのが印象的でした。

サービスを通して、SNSでクイズの投稿者と回答者のコミュニケーションも起こります。

サービスの利用者、特にクイズを投稿してくれる人の満足度、モチベーションの要素として、自分が投稿したクイズへの他の利用者の反応はすごく大きい。
利用者にサービスを楽しく使ってもらって、喜んでもらうためにも、いろんな手段でサービスのアクセス数を増やしていかなければ。

そう実感しました。

ちょうどその頃、「東京都オープンデータアプリコンテスト」の募集が流れていました。

「東京都オープンデータアプリコンテスト」への応募

良い流れに乗ろう

「東京都オープンデータアプリコンテスト」は、東京都庁が主催するコンテストで、都のオープンデータを使ったWebサービススマホアプリを募集するものです。
東京都のオープンデータを使っている、過去に東京都が実施したアイデアソンのアイデアを活用しているなど、いくつかの条件を満たせば、東京都外からの応募もリリース済のサービスでの応募もOKな内容でした。

東京都オープンデータアプリコンテスト開催のお知らせ | 東京都オープンデータカタログサイト

Qiitaの件がある前からコンテストが行われることは知っていました。

万が一公共部門のコンテストで賞とがか取れたら、アクセス数を伸ばすことにも繋がるはず。
サービスもある程度できてきたし、前に作った事業計画書っぽい資料も残ってるので、多少頑張れば応募できるはず。

PRのために応募しようかなと思ってはいたのですが、まだ応募できるレベルじゃないかもと尻込みしたり、イマイチ決断できていませんでした。
でも、今回の件でサービスの利用者が喜んでくれるような状況を何とかして作っていきたい。
そう思うようになります。

コンテストの応募〆切は3月6日。
応募しようと決めてたタイミングで、締め切りまでが残りが約1週間あるかないかといったところでした。

応募には、企画書の提出のほかに、いくつかの条件を満たす必要があります。
大きなものとして、東京都のオープンデータを利用していることがありました。
また、オープンデータだけが入っていても実際にそのデータを使ったクイズが存在しなければ、審査での評価が期待できません。

でも、応募しようと決めた時点では、東京都のオープンデータの投入もコンテンツもない状況です。

「まぁ、企画書の元ネタもサービスもある程度存在しているから何とかなるだろう・・」
ダメ元でも応募してみようと考え直し、応募することに舵を切ります。

しかし、作業を始めてみると、その予想が大きく外れていることを実感します。

甘くみていた作業量

いざ作業を始めてみると、資料が使いまわせるという予想が外れてることに気がつきます。
そして、企画書の作成に手間取ることでリソースがとられ、オープンデータの投入が遅れます。
さらに、オープンデータの投入が遅れることで、東京都のクイズの投入が遅れます。

また、そういう時に限ってサービスで不具合が発生し、そちらにもリソースを取られてしまうという状況が起こります。

1人であちこちの戦場で戦ってる状態になり、コンテストの応募もサービスの運用も暗雲が立ち込めます。
何かにリソースを集中して片付けることから始めなければ・・・。

なりふり構わず、データ投入をやっつける

企画書の作成とオープンデータの投入は並行して始められますが、東京のクイズの作成は東京都のオープンデータの投入後でなければ実施できません。
そこで、オープンデータの投入を最初にやっつけることにします。

この作業がなかなか進んでいなかった理由が、取り込み処理作成の手間です。
これまでオープンデータの取り込みは、取り込み先のAPICSVの仕様を調査して、その仕様からKoretteのDBに取り込む処理を個別に作って流すことでデータ取り込みを実施していました。
自治体ごとにデータフォーマットが違うので、この手間が案外ばかになりません。

背に腹は代えられない、時間が惜しいということで、ダサいのは覚悟で、CSVファイルをEXCELを使って項目合わせします。
そこから、SQL Server Management Studioを使って開発DBにコピペし、それを本番DBにスクリプトを流して移行します。
エンジニアスキル高くないので、まっとうに処理を書いていたら取り込みまで3~4日かかっていたと思われますが、この方法を使うことで一晩で終えることができました。

助けを借りて、クイズをやっつける

オープンデータを投入できたことで、東京都のクイズを投稿できる準備が整います。
しかし、クイズをちまちま作ってると、企画書作成にかける時間が限られてしまいます。

そこで、Twitterで率直にヘルプをお願いしました。
「東京都のクイズを投稿してください!」

すると、Qiitaの件で交流が始まった人たちのなかからRTしてくれる人が現れ、東京都のクイズを投稿してくれる人も出てきました。
おかげで、KoretteのTOPページが東京のクイズで満たされるようになりました。

ラスボス=企画書をやっつける

クイズ投稿のヘルプを呼びかけることと並行して、企画書をやっつけにかかります。

応募に当たり、パワーポイントの企画書を10ページ以内で作成することになっていました。
サービスを始めるときに事業計画書を作ったほうが良いといわれていたので作った資料があったので、コンテストの企画書は、これを更新すればなんとかなるだろうと思っていました。  

事業計画書のようなものがあるから、流用すれば手間をかけずにできると思っていたのですが、よくよく募集要項を見るとそうはいかないことがわかってきます。

私が作成していた事業計画書はスタートアップのものを参考にしたものでした。
しかし、今回は有用性、独創性、オープンデータ活用性、完成度、デザイン性、将来性が審査の観点になっていました。
収益性などは入っておらず、そのままだと審査基準に刺さらない企画書になる気がしました。

そこで今回の企画書では、なぜクイズなのか・クイズの何が良いのか・サービスを通して地域がどう良くなっていくのか、という点を丁寧につたえる形に構成や内容を変えていきました。

クイズ投稿を手伝っていただけている状況がリソース面でも精神面でも安定につながり、企画書のブラッシュアップが軌道にのってきました。
そして、無事期限に間に合わせて提出することができました。

提出した実際の企画書はこちら

www.slideshare.net

結果を待つ日々

応募したんだから、あとはどーんと構えて結果をまつのみ。

そんなかっこいいこと言えれば良いですが、結果発表まで毎日が気が気ではありません。
「いける」という気持ちが強い日と「そんなわけない」という日が交互に、いえ、朝晩で変わるくらいの日々が続きます。

あきらめかけた時にきた通知

その日は、1分がとても長い1日でした。
発表は、募集要項に3/16(金)と書かれていますが、何時とは書かれていません。
「お昼ぐらいか、夕方くらいかな・・・」

しかし、いくら待っても結果は来ません。

「ひょっとして当選者のみの通知なのだろうか」という不安が大きくなります。

17時を過ぎ、18時・・・19時・・・

もうさすがに「無いな」とあきらめかけた19時39分、そのメールはきました。

「【東京都アプリコンテスト】 作品審査結果のお知らせ」

スマホを連打してメールを開き、上段に書かれている文字を読みます。
「審査員による審査の結果、ご応募いただ作品が、 見事に審査を通過されました ので、 ご連絡いたします。」

「おぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
家の中で思わず叫んでしまいました。

あまりの嬉しさにTwitterに投稿するのはもちろん、参加していた開発者Slackにも喜びをまき散らしてしまいました。

5分を伝えに東京へ

なんとか落ち着きを取り戻し、届いたメールに記載されている3月25日の審査会の内容について確認します。

すると以下のことが分かりました。

・プレゼン時間は1作品につき5分
・プレゼンに投影する資料は企画書として提出したパワポ資料
・審査結果(賞)は既に決まっている
・1つだけ、当日のプレゼン結果で決まる特別賞がある

最終審査進出者が何名いるのか、賞がいくつあるのかは書かれていません。
書かれていたタイムテーブルと持ち時間からするに、5~6作品かな?と想像しました。

予想外だったのは、審査結果はすでに決まっている、プレゼンは審査の場ではないということでした。

5分に込めるもの

結果が既に決まっているのであれば、審査基準にそった内容を訴えるより、Qiitaの件で実感した「次につながるため」に活用しよう。
5分しかないので、そこに精一杯サービスへの想いを伝えて、応援していただけたり、力になっていただける人をみつける場にしよう。
そう考えました。

そして、プレゼンのスタンスを
・サービスの機能ではなく想いを伝える ・スライドをなぞらなず、自分の言葉で話す。
・時間を5分にしっかり合わせる
ということに設定します。

具体的な話す内容としては、サービスのWHYやTOBEをメインに、
・観光が抱える課題が地域の課題と結びついていること
・課題解決のためにはクイズが有効な手段なこと
・Koretteを通して描く未来
といったことに絞って話すことにしました。

機能の説明は、審査会場でサービスが触れる環境があるようだったので、 「百聞は一見に如かずなので触ってみてください」とバッサリ削ることにしました。

仕事でプレゼンぽいことをすることはありますが、そこそこ長い時間のものや、短いのは1分でと極端な経験だけでした。

1分で300字として5分で1500字。
その中に伝えたいことをいったん原稿として書き上げてみて、その目次だけを頭にいれて話して時間を図るということを何度か繰り返して、ちょうど5分になるように調整していきました(たぶん20回位繰り返したと思います)。

そして、発表会の週末を迎えます。

札幌からの参加なので、覚悟はしていましたがギリギリで飛行機と宿をとったので高い!!
それ以上の価値のある参加だ!と自分にも妻にも言い聞かせて飛び立ちました。

審査のとき

参加者を前に腰が引ける

3月25日、会場について受付をすると、コンテストのパンフレットをいただき中へ案内されます。
席に座ってパンフレットをみて驚愕しました。

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他の審査通過者は株式会社やNOP法人など、法人でサービスに取り組んでいるところばかり。
サービスもリリースして十分なユーザー数を抱えたものでした。

その後、会場でその方たちと名刺交換させていただいたり、リハーサルで様子をみたりで、レベルの違いに驚愕します。
審査通過した自信のようなものが打ち砕かれ、正直帰りたい気持ちになります。

応援団が来てくれた

気持ちを立て直してプレゼンに意識を集中しないと・・・と思っていると、一般参加者の開場の時間となりました。

すると、個人開発者向けslackの主催者の方と、その方の呼びかけで集まった方が来られていました。
時間を作って応援にきて頂けたことがとても嬉しかったです。

その方たちと少しお話して、何とか気持ちを立て直します。

##やるしかない

発表の順番は5番目です。
会場は100席位あったのでしょうか。

登壇が近づくまでは、話すことが飛んでしまわないようブツブツ念仏を唱えるようにいました。
でも、他の方の素晴らしいプレゼンに引き込まれ、覚えたものが飛びそうです。

そして、いよいよ自分の番です。

最後は、とにかくこれだけを意識しようと決めていました。
「第一声の挨拶を大きな声で、ゆっくりと話す。」
それができれば、大丈夫。

そして、話始めます。
「みなさん、こんにちは!Hirozです。今日は札幌から来ました。」

正直、途中はあまり覚えていません。
でも、普段会社務めしている身では得にくい、自分の想い、そしてその想いを込めサービスの話を沢山の人の前で話すという素晴らしい体験ができているという感覚がありました。

あっという間の5分は終わります。

プレゼン終了後、審査員の方の質問時間となりました。
多言語対応や、使ったデータで不足していたものなど、いくつか質問をいただきました。
質問の時に何人かの審査員から「Koretteファンなんです」と言っていただけたことが嬉しくて、モチベーションがあがりました。

結果発表のとき

その後、パネルディスカッション等を経て、審査結果の発表の時がやってきます。

優勝は都知事賞、準優勝は優秀賞が2つ、あとは入賞(3つ)という扱いで表彰いただけることがわかりました。
相手を考えれば賞なしも覚悟していましたが、全て何らかの賞が貰えるとわかり安心します。

「よかった。東京まで来て賞なしという事態は避けられた・・・。」
ホッとしていると、最初に審査員特別賞と入賞(3つ)のサービスが発表されました。 あれ、自分がいない・・・。

結果は準優勝(優秀賞)でした。
最初の腰が引けた状況からしたら素晴らしい結果でとてもありがたいです。

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でもなぜか、ほんのちょっとだけ(いや、それなりに)優勝できなかったことが悔しいと思ってしまったというのが正直な気持ちです。

ここまでを振り返って

ここまで、お話にお付き合いいただきありがとうございました。
自分で振り返ってみて、ここまでの出来事を通して、3つのポイントがあるのかなと思っています。

(1)PRのタイミングと足場固め

私がQiitaに記事を投稿したのが、サービスをリリースした12月末から2か月程経過してからです。
それは、リリースした後、利用者から意見をいただき不具合修正をし、そこから1度デザインのリニューアルをして、その不具合がこなれたタイミングでした。
2ヶ月の本番運用でサービスとして少しこなれていた状況が幸いし、Qiitaの記事からサービスを見に来た人に、まぁ悪くないという評価をいただけ、多数のアクセス負荷にも耐えることができたのだたと思います。
もし、それより前にバズったとしたら、サービスが重かったり不具合だらけで使い物にならず、出来もイマイチという逆の評判になっていたかもしれません。

リリースしたらどんどんPRしていきたくなると思いますが、最初から絶対の自信がない限りは、少しだけこなれたタイミング、ある程度アクセルを踏んでも良いタイミングというのを見極めてPRするのが良いと思います。

(2)「次」につながる繋がりを作る

バズったとき、応援してくれた人たちの気持ちに最大限こたえるために、その機会をどう生かすかというのを常に考えることが必要だと思いました。

1人1人に反応を返すことから

まずは、反応してくれた人にできるかぎり1人1人反応を返すことからはじめましょう。
いいねと言ってくれた人との関係づくりをしていく。
その機会にSNSでつながった方は、後々まで大きな力となっていただけます。

踏み台にしてしまうような感じがして躊躇しかけるかもしれません。
でも、機会を次に活かしてもっと飛躍することが、応援してくれた人への恩返しにもなると思います。

思い切って頼ってみる

繋がりができてきたら、自分が何をやってるかを定期的に発信する。
そして、困ったら遠慮せず率直に「手伝ってくれませんか?」「応援してくれませんか?」とお願いしちゃいましょう。
自分も誰かが何かで頑張っている、困っていることがあれば、同じように支援することでお返ししていけば良いと思います。
私も今でも十分できているとは言えませんが、なるべく正直な所を吐露するよう心がけています。

(3)個人を打ち出しつつも、個人を言い訳にしない

「個人がWebサービス作ってみた。」というのは企業が作るよりも応援して貰いやすくなると思います。
作るほうとしても「個人でこのレベルを作って凄い」と言ってもらえたりすると、ついつい嬉しくなってしまいます。

ですが、コンテストに参加することで、気づかされましたが、サービスの利用者からみると、個人だろうが企業だろうか同じです。

プログラミング未経験の中年のオッサンが〇カ月でWebサービスリリースしたんです、というのをPRネタにやってきたけど、このサービスは本当に人のためになる、使えるサービスなのか。
サービスで利用者の課題を解決できたのか。
企業にも負けない価値を提供できているのか。

Qiitaの件があって少し大きな気持ちになりましたが、コンテストに出て、自分のサービスはまだまだ幼稚で個人レベルだと感じます。
コンテストに参加していた、他のサービスとユーザーへの提供価値で競えるレベルなのか。

また、「個人だから」を言い訳に使ってしまっている自分がいることにも気づきました。
個人だからお金が足りない、リソースが足りない。
個人だから、リリースが遅れる、品質も妥協になる。などなど・・・

個人であることは最大限PRした戦い方をするのは戦い方としてアリだと思います。
一方で、それを言い訳にしてしまいがちになるので、そこは戒めていく必要があると思います。

個人レベルを超えるためのKoretteサポーターズ

いままで、「サービスが上手く行くかも分からない状況で仲間を作る」ということに躊躇がありました。
相手をその気にさせておいて、やってみてダメだったら迷惑かけてしまう。

でも、それでは個人レベルを超えることはできない。
このサービスにフルコミットしてやっていくと決めてから仲間を見つけていては間に合わない。
そう考えるようになり、ともに戦ってくれる仲間を作っていこうと思うようになりました。

ただ、いきなりフルコミットで一緒にやってください、というのは頼むほうも頼まれる方もハードルが高いと思いました。
そこで、Korettteサポーターズという仕組みを始めました。

サービスを応援したい、サービスの進捗を近くでみたい、開発の裏側をみたい、そんな想いを持つ方々のなかからメンバーを募集し、SlackやGitHubを使いながらサービス作りのお手伝いをいただく取り組みを始めました。
大人の部活動のようなイメージです。

これについては、まだ始まったばかりなので、後日また改めて書いてみたいと思います。

さいごに

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

少しでも参考になりましたら嬉しいです。

実は、東京都のコンテストのプレゼンで、最後に〆の1フレーズがありました。
しかし、無事終わりそうなことに安心して、すっぽりと抜けてしまいました。
(最後の最後で言葉に詰まったことに気づいた方がいらっしゃるかもしれません・・・)

痛恨の極みです。
悔しくて仕方ないので、最後にこの場を借りてそれを伝えさせてくさい。

Koretteは観光地の魅力を発掘し・発信する基盤です。
みなさんに使ってもらってこそ、その価値を発揮します。
是非Koretteで、みなさんの街の魅力を再発見して、それを日本中に、世界中に、そして次の世代に伝えていきませんか?
今日この日が、自分の住む街が大好きな皆さんと、一緒に地域の魅力を引き出す取り組みができるきっかけの日になればうれしいです。

今後もご支援のほど、よろしくお願いいたします。

https://korette.jp/ korette.jp